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早期消化管がんの腹腔鏡下手術

     

   写真1 腹腔鏡のカメラ挿入口       写真2 腹腔鏡下手術の様子

 

 

写真 3  左/開腹手術、右/腹腔鏡手術。腹腔鏡手術ではお臍へその傷が一番大きく約4cm 程度です

 

 

公立昭和病院の先端医療

体に負担の少ない
早期消化管がんの腹腔鏡下手術

外科・消化器外科 板橋 哲也 医長

 

 

やさしく、安全、確実な治療


 消化管がんは「お腹を切らなければ治せない病気」だからこそ、可能なかぎり体への負担(侵襲)を減らし、なおかつ安全に完治する治療を提供したい。これが私たち外科医の想いです。
 
 腹腔鏡下手術とは、「腹腔鏡」という構成能カメラをお腹の中に挿入し、モニターに映し出された画像をリアルタイムに見ながら行う手術のことです(写真1、2)。一番の特徴は従来の開腹手術と比べて傷が小さく済むことで、体への負担が少なく痛みも軽く、そのことにより手術後の回復も早いです(写真3)。手術後は運動(歩行など)や経口摂取(口からの飲食)も早くから可能となり、入院期間の短縮、退院後の日常生活や仕事などへの早期社会復帰もできるという利点があります。がん治療における根治性(治すこと)も開腹手術とほぼ同等であることが証明されています。「患者さんにやさしい治療」と考えられる腹腔鏡下手術は、各分野において急速に普及してきています。
 
 当院でも胃がん・大腸がんの患者さんに対して腹腔鏡下手術を導入しています。大腸癌治療ガイドラインの指針に沿って治療方針を決定し、個々の患者さんに合わせ根治性・安全性・低侵襲性に優れた治療を選択しています。それゆえに病気の進行具合によっては腹腔鏡手術ではなく開腹手術ををお勧めする場合もあります。それぞれの患者さんの症状に応じて、最善の治療を共に考え提供しています。

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