病院のご案内

院長からのご挨拶

 令和という新しい時代が始まりましたが、社会経済状況、医療状況においては厳しい現実が進行しつつあります。とくに医療状況においては、2025年には団塊の世代が全て75歳以上になり、さらには2040年には65歳以上の高齢者の人口が約3500万人と最大になることが予想され、この人口はカナダの総人口に匹敵するほどの数です。
 わが国では65歳以上の国民一人当たりの医療費は83万5千円(2017年度集計)と高額であるという厳しい財政状況を踏まえると、医療・介護の在り方を大きく変える必要があります。有名な遺伝学者のダーウインはこう述べています。「強いものが生き残るわけではない、頭の良いものが生き残るのではない。変わることが出来るものが生き残るのである」。

院長先生(編集)

 そこで国は、病院の機能を急性期、回復期、慢性期の3つに分け、それぞれに適する患者の入院治療を図ると共に、治療・介護の主体を外来、そして在宅で行う方向で様々な施策を講じてきております。具体的には「地域医療構想」や「地域包括ケアシステム」とよばれるものです。すなわち「ときどき入院、ほぼ在宅」という考え方です。
 このような状況の中、当院に課せられたミッションは急性期医療、とくにがん診療や脳血管障害、心不全、二次、三次の救急医療、さらには小児周産期医療などの高度・急性期医療を安心、安全に遂行し、市民の皆様の負託に応えることにあります。当院ではこれまで、各種の内視鏡的治療、血管内治療、ステント治療や腹腔鏡下手術などの低侵襲治療を導入、促進すると同時に、最新鋭の320列CT、SPECT-CT、脳血管造影装置、マンモグラフィー、骨密度測定装置などを整備し、さらに今年度には新しいMRI装置の導入を予定しており、よりレベルの高い高度・急性期医療を提供できるよう努力を傾注してきております。
 そこで本年1月に、消化器内科、内視鏡科、消化器外科が一体となり、消化器疾患のより質の高い診断、治療を推進する目的で「消化器センター」を立ち上げ、順調に活動してきております。また、患者さんがスムーズに、そして安心して入院、退院していだだけるよう、早めに詳しく説明させていただき、情報を共有し、ご理解をいただくための施設として「入退院センター」を設置すべく準備を進めているところです。
 さらに、当院の担当医とご紹介いただいた「かかりつけ医」の先生の両方で患者さんの状態を把握しサポートするために、インターネットを活用した独自のシステム「アイビー・ネット(仮称)」を立ち上げ、推進を図っております。これを利用することで医療費負担の削減、時間の有効利用、適切な薬剤管理などのメリットがあります。詳しくは当院の医療連携室、あるいは「かかりつけ医」の先生にご相談ください。
 以上のように、市民の皆様の負託に応えるべく様々な計画を進めておりますが、そのための準備や工事などのためにご不便をおかけすることがあろうかと思います。ご理解をいただければと思います。 職員一同、患者さんと職員から選ばれる日本一の自治体病院を目指して頑張っております。ご支援、ご協力いただければ幸いです。

                                      令和2年4月
                                      高度急性期医療センター
                                        公立昭和病院
                                                                               院長 上西 紀夫